環境保全はカリフォルニアワイン産業のキーワードです。カリフォルニア州のブドウ栽培農家やワイン生産者は、長きにわたって環境保全型ワイン生産を実践しており、その啓蒙活動は1950年代にまでさかのぼります。カリフォルニアのワイン業界は環境保全とその透明性について強い決意をもち、自己採点法や認証プログラムを普及させています。
プログラムと認定について
カリフォルニア・サステイナブル・ワイングローイング・アライアンス(CSWA)
CSWAは、2003年にワインインスティテュートとカリフォルニアワイン用ブドウ栽培者協会が共同で設立した非営利団体で、環境と地域社会に配慮したワイン生産の実践を目指しています。
カリフォルニア サステイナブル ワイン生産認証 (CERTIFIED SUSTAINABLE)
“CERTIFIED SUSTAINABLE” は2010年に導入された環境保全型ワイン生産に関する認証プログラムで、200種類を超える推奨項目のうち、ブドウ畑やワイナリーがどの程度まで実践しているかを第三者機関によって検証し、更なる改善を促すものです。認証を維持するためには、ブドウ畑における58の必須項目、ワイナリーにおける37の必須項目をクリアしたうえで、自己評価のデータに基づいてもっとも優先されるべき次の諸項目を洗い出し、毎年毎年向上し続けなければなりません。ブドウ畑やワイナリーは、使用する水やエネルギー、温室効果ガスや窒素酸化物の排出量を計測・記録しなければなりませんし、ブドウ畑での農薬の使用も制限されます。2017年1月より“CERTIFIED SUSTAINABLE”ワインのロゴが導入され、100%カリフォルニア産で、認証を受けた畑のブドウが85%以上用いられたワインのラベルに、このロゴを表示可能となりました。
詳細な情報はこちらのサイトにあります(英文): CERTIFIED SUSTAINABLE